Of Mice and Men

梅田サイファーのKZです。音楽とそれを取り巻く諸々について。

DutchBaby というグループについて

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メインテーマの前に

まず、最初に少しだけ違う話を。
「自分が音楽とどう付き合うか」ということを最近良く考える。
「食う」と言うのは端から興味がなかった。
はじめたての頃にお金に躍起になって、大好きな音楽や仲間を傷つけてる人を見ていると、「ああはなりたくない」と思ったし、
その上で好きな子や、自分の未来を考えるとポジティブに「趣味」ですと言えるようになっていった。
 

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さらに、「バイトしてる」ことをひた隠してたり、豪勢な生活をしてるように見せて借金だらけの人や、悪ぶってる真面目だったり、
お題目のように「リアル」を語るくせに、この界隈は「臭いものには蓋」と言うのが蔓延してるのは今でも嫌いだ。
 
むかし、先輩ラッパーがバイトしてる事を呟いて怒られた話しを聞いたが、そういうことなんだろうと思うと寂しい気持ちになる。
俺は、アイドルになりたい訳じゃないし、そんな歳でもない。

知ってもらって、理解してもらって、その上でリスナーと関係が気づければいいと思ってる。

着飾ってカッコつけるのが、カッコ悪いと思うようになった。
さらけ出して、振り向いてもらえるように、もっと音楽の強度を高めないとも思う。
もっと、話したいことはあるけど、考え方の触りは分かってもらえたと思うので、ここまでで。
 

DutchBaby from TTB , U.C. というプロジェクト

始まりは何だったか、良く覚えてない。
多分、「S / W KZ,tella are TK」をリリースした後に関東組(梅田サイファー周りで遊んでて、関東にいる人たち)で
何か1つ作品を作りたいなと考えたのが最初だった。
s / w

s / w

  • KZ,tella are TK
  • Hip Hop/Rap
  • ¥1050
 
映像も手掛け出した矢先だったので、映像も絡めたものをやりたいと tella に話したのを覚えている。
あとは「シティ感」があるものを作りたいと思った。それは、音的に映像的にも歌詞的にも。
少し前に、なんとなく 1 日で Rec して MV をとって遊びで作った CIDER と言う曲がある。

多分、ベースはこの感じの曲なんだと思う。そんなこんなで春先から始まったプロジェクト。
 

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曲の話

曲のテーマは「朝」「昼」「晩」「未明」、そして曲のタイトルは「Scrambled Eggs」「SQUARE」「Last Line」「Townlights」です。
勘の良い人は気づくけど、もろもろかかってて、サブテーマは「朝の交差点」「昼の公園」「終電間際」「明け方の街」です。
各自の歌詞も読み解いてくれれば嬉しいです。俺は、 1 人の女の子との模様を全曲に渡って書いてます。
 
音も、ホシノコくんが呟いてた通り、良い意味で外しと展開がきいてる曲が多い。
今回のこのプロジェクトは、ホシノコくんの力がなければ難しかった。ありがとう、ホシノコくん。
 
あとは、撮影に協力してくれたモデルの女の子もそうです。
「Scrambled Eggs」で可愛らしさを見せてくれたみおちゃん。

 

自分のバースの最後「太陽みたいな黄身と透明な空気が混ざる交差点」は良い比喩だなと思いました。
 
「SQUARE」は、こずえちゃんです。彼女が若い頃から知ってるだけど、ほんとに端正な顔立ちだなと思う。
あと圧倒的な天真爛漫さが、画面からでも伝わればと思います。

 

恥ずかしいけど、こう言う曲になるとポップに殺されないようにと韻をたくさん踏みたくなる。
こう言うところが、スタイリッシュじゃないんだろうな。
ちなみに「何は無くとも It Was A Good Day」は、ここ最近ですごく好みのフレーズです。
 
「Last Line」は、今回の推し曲です。映像もフォーマルな服装のみおちゃんの色気が良いです。
この曲の歌詞はすごく好きで、自分が大阪時代に働いてた時を思って書きました。
まだ別々の場所に住んでいた彼女とのことを思い出してました。
つい先日、Rと車の中で聞いていたときに、バースの最後の歌詞を褒めてくれたのは嬉しかったです。
「君は時計を気にしなくて その訳を俺は気にしてる」

 

そしてラストの曲は「Townlights」です。
明け方という時間には、夢から覚める、微睡む、というイメージがあって、これを将来の展望とかけてます。
大人になるか、子どもでいるか、それを自分ではなくて「彼女」を通して書いたバースです。
 
 
蛇足だけど、夜に皆で映像を撮りに行くのは楽しい。
 

最後に

音楽を、それもニッチな音楽をやってると、ポップとの付き合い方が難しいなと痛烈に思う。
「普遍性」と「独自性」をどう混ぜ合わせるかを悩む。曲調とテーマがかわってもリリックの強度は保ちたいと感じました。
出不精の夏に出かける用事を作れたし、普段はそんなに一緒に曲を作らない HATCH とコマツと曲を作れたし、
MV の撮影と編集の経験もつめたし、まー、良いプロジェクトでした。
 
 

Live情報

おそらく、最初で最期の Live が 12 日にあります。
Kenさんのイベントです。物販もするし、良ければおこしやす。
 

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