ナカイの窓とフリースタイルダンジョン、もといMC Battleブームとの付き合い方について
「ボクは日本のHIPHOPの応援者」
タイムラインを見ると形式ばったカテゴライズに苛立ちの声が多かったと思う。
決められた時間の中で、「ラッパー」という体系を「面白おかしく」紹介しなければいけないので、当然だ。
あるジャンルが取り上げられたときに、古参が嫌悪感を露わにする。
しょうがない、世界には無数にカテゴリーがあり、入り口にたって中身をのぞき、興味がなければ立ち去ることをするのが正解なんだから。
そうでもしないと、たかが80年の人生は片手ほどの物に触れると終わってしまう。
あれだよ。背表紙が面白くなかったレンタルビデオなんかないのと同じ。
デフォルメされたストーリーに、出ている俳優や監督、何を受賞して、どの雑誌が褒めてたか。
そんなところだ。興味がわいたら、自分で手にとって調べてください。
でも、その背表紙が間違ってる、情報が浅いって文句をつける行為は良い加減これを止めるべきだし、諦めるべき。
精神衛生上、悪すぎる。何年かどのジャンルにも、大小にかかわらずブームはやってくる。
新参はリテラシーが低く、モラルがないのは当然だ、おそらく俺も君もそうだった。
だから、古参はガイドラインをひいて、新参がリテラシーを身につけるように誘導すればいいんだ。
俺は、そこまで広い範囲に啓蒙するのが苦手だ。なので、村の出来事や意見に対して傍観しようと決めている。
今も、まだ自分が良いラップをして良いビートを作って、良い音楽に昇華することに夢中だしね。
面白い映画を見てるときに、見方について人と話すことはしない。
強いて言えば、まわりの人間が長く音楽続けれるように、ラップをHIPHOPを通して遊べるように、そのガイドラインはひきたいとは思う。
今のところ、一生付き合う価値があると信じてる。このラップやHIPHOPの面白さもやし、それを通して得た友達も。
さて、どう生きようか。
「あーすれば売れる」「コネクションの人間関係」「見栄と媚び」みたいなのが、幸せに音楽をする精神と環境を生むとはやっぱり思えない。
怒られるし敵を作るかもだけど、マネーゲームが年収という意味ではそこらのMCに負けてない。
そういうと、あいつは酒で赤らんだ顔でお題目みたいに「好きなことでお金を稼ぐ」って反論する。
ほとんどの収入はサイドビジネスかバイト。肝心の曲はパクリや、下手くそなラップで、歌詞も不鮮明、憧れは最新のUSか90年代。
週末、酒飲んで大麻吸って、やれる女探してが常。素面の俺はそれが「好きなことなん?」って聞きたくなる。
結局、その付き合い方は時間が経つと「終わり」がくる。数々のMCがそうだったように。
あの時の彼ら彼女らが今、敗北感を抱えず、新しい仕事や家族や恋人や趣味に向き合えているのであれば幸いなんだけど。
「人生なんて暇つぶしだ」というのはご最も。なので「無駄が少ない暇つぶし」をしたい。
「音楽をしていく」中で、不純物になり得る要素を慎重に除いていかないと、30、そして35過ぎて続けるのは難しいと感じてる。
そのためにこの数年の目標は、良いものを作って、良いと分かってくれる人に届ける力を身につけること。
音楽に使うお金を音楽から生み出すことが出来れば最高だと思う。この構築が目標だ。そのための帰阪だし。
あと最近のMC Battleを見ながら思ったのは、単純に友達が、仲間がテレビに限らず躍進するのは誇らしいし、嬉しい。
自分も頑張ろうという気持ちになる。その頑張ろうが、あらぬ方向に向かぬように書き留めておきたかったので、久々に綴った。
同世代、また少し下で「続けることへの意味」を悩んでる失ってる人がいたら、また悩みだした時に指針になればとも思う。
まだブームは続く。その上で、ブームが多くの人を連れてきたように、ブームは多くの人を奪って去っていく。
その、波に飲まれず立っておけるようにしよう、お互いね。
あと、そんな俺の現時点の曲です。今年は、ソロからグループからコンピまで、いろいろ届けれると思います。
【MV】job ( Prod by dio j ) / KZ
オーガナイザーの皆さん、交通費 + α(いただければ幸い)でLive、battleさせてください。良いLiveに良いbattleします。
Featuringやビートの製作依頼も待ってます。じゃあ、ぴーす
mail : kzkz.1003@gmail.com
さー、今週末は久々のエンターだ。勝つぞ!