Of Mice and Men

梅田サイファーのKZです。音楽とそれを取り巻く諸々について。

アザーサイド Wirtten by doiken

【まえがき】
 
読み物がいいやつは
KZさんのやつもっかい読んでな。
 
【あれから】
 
2014年から作り出して、
何度も行き詰まって、
2016年に制作が一気に進むような
イデアが出てきて、今に至る。
 
まぁ詳しい制作のストーリーは多分KZさんが
書いてるやろから、
自分はそれぞれの曲のなんやかんやと、
自分が何考えてたか思い出して書いてこうかな。
後KZさんが書いたやつ見てないから
どんな風になってるか答え合わせも・・・。
 
【曲】
 
1.リバース
早速何でこのタイトルにしたか
あんま覚えてへん…。
 
元々、制作初期〜中期にかけては、さ
このアルバム自体を
前作“PLAIN”のパート2的なもの
しよかなーおもてたから、
当時と同じテーマで曲調が違うやつ作ろう
って考えてた気がするけど、
これだけは別で、
偉大なるワンループに引っ張られた形。
 
KZさんのバースの着地〜アウトロ
かけてが必聴ポイント。
このリフレイン気に入ってる。
 
2.Set,Go pt.2
前作“PLAIN”の2曲目のブラッシュアップ。
かなり初期段階に出来てた。
これもビート聞かせてもらった時に
めっちゃくらったのを覚えてる。
 
サビが上手くハマってて良きかなと。
「コルテッツで憧れてるケンドリック」
ってラインが、時代を感じさせる。
リーボックやもんね。
 
3.Wake Up For What
ご存知 起きる。
「真ん中で折ってそれぞれの
テーマが表裏になるように」
っていうコンセプトに合わせて、
この曲は制作後期に作った曲。
 
朝の道中…学校向かう原チャ乗りながら
バーって書きあげた気がする。
 
当時漫画「ピースメーカー」にハマってた様子。
最後の最後のイェーがかっこいい曲。
 
4.Won't Stop feat.テークエム
2013年の曲にテークさん入ってもらった形。
三者三様にラップが伸びてていい感じ。
 
自分のバースに関して言えば、
アイスピットファイヤから
(パイルドライバー)にかけての
小節がよく出来てるかなと。
 
この頃ぐらいが多分ライムを、
1小節/2小節のケツって考え方ではなくて、
4-8小節グループでスキームとして
捉えられるようになって来た時。
 
自由になりました。
 
5.拘り feat.ふぁんく
構成がいい感じな曲。
俺とふぁんくさんは
こっち側で勝手にやけど
相性いいなーと思ってて、
そこを活かした形。
 
北摂の曲から全員の
進歩が見えてすごく好きです。
 
KZさんが作ったフックが
勢い出すのに一役買ってる。
 
ちなみに俺の作ったフックは
アウトロで使いました。
逆やったら微妙やろから
名采配やったと思う。
 
6.鼓動
真面目な曲。
死がテーマの曲が先に出来てて、
その後に生がテーマのこっちが出来た。
 
当時あんまり子供持つこと
とか考えたことなかったから
書くのが難しかった曲。
 
自分のバースでは、
「っラジオから25個目の染色体」
のフローがベストパートです。
 
7.Hurry
ご存知時間がない曲。
ビートかっこよすぎて
飛びついたこと覚えてる。
 
ストップウォッチ/スポーツ報知
この素晴らしいライムが浮かんだ時点で
俺のこの曲での役目は果たされたので
3バース目をKZさんに譲った形。
そしたらこんなキレてるバースが
返ってくるとは思いもしてなかった。
 
こういうビートで気をつけることは、
詰め込みと間空けるときの緩急。
上手くハマった時はどっちに対しても
良い作用が出るなーと思ってます。
 
8.一緒にいた feat.たまこう
家族が離散する曲。
ちょっと言いすぎたけどそんな感じ。
これは…たまこうさんのフックかな。
 
やっぱコーラスワークまで
揃えて作ってくるところが、
普段どんなけ音楽聞いてるか
教えてくれる感じがする。
めっちょ参考になりました。
 
9.旅 feat.たうりん
この曲がちょうど真ん中。
旅=非日常。
この曲だけ対になるテーマが無い。
 
歌詞は直してないけど
取り直した曲。
もともともっと優しい声で
レックしたけど、なんかちゃうなー
なってやり直した。
結果いい感じなりました。
 
たうさんのバースは
人生を旅になぞらえてて、
アルバム的にも大事なバースになりました。
CD来たらすぐ送りますね。
 
ツレと飲む曲。
再集合というかなんというか、、、
久々会うと楽しいよねー、みたいな。
前の曲のたうさんは今高知に住んでるから、
そんなこともイメージしながら作った。
 
11.Stop
時間がある曲。
俺のバースに関して言えば、
このチャンスSAIKOU☆
モーメントくんのSAIKOUって曲に
インスパイアされてます。
 
「人生のご利用はもっと中長期的に」
っと、焦らなくてもええよーって
語りかけてます。
 
12.Hold On
死ぬ曲。
乗り越えたり、忘れたりするんじゃなくて、
「留める」みたいなことをイメージして。
 
特に書くことない。
 
13.Favorably Change feat.tella
好ましい変化。
tellaさんのビートがすごく良くて、
ドラムが半分だったり、気持ちい音色やったり、
とても後押ししてくれた記憶が。
 
進路について色々思案してた親しい友人に書いたバース。
言いたいこと言ってたら長くなっちゃった。
肩の力が抜けてて、気持ちい仕上がりですね。
 
14.立ち止まる
サビを最初に録った時に、
KZさんから某ラッパーに似すぎてるから違うのにしてと言われ、
頑張ってひねり出したやつ。
結果前よりめっちゃくちゃ良くなって、最高でした。
 
15.おやすみ
寝る前に聞くと間違いなく幸せ。
 
16.Place to Return
ビート聞いた時に、
ホワイトベースに向かうアムロの姿が見えて、
そういうテーマにした。
テークさんの声使わせてもらうのは俺のアイデアで、
ものすごく効果的やったと思う。ありがとうテーク兄やん。
 
17.tiktak
お家に帰る曲。
この何年かライブでやり続けて、
かなり手ごたえがあります。
序盤・中盤・終盤 隙がないと思うよ。
PV見てください。
 
【これから】
今回収録されてる曲たちは、
俺にとっては上に書いてる感じで…
 
みんなの耳元でどんな意味を成すかは、
すごく楽しみな部分でもある。
 
またどっかの街で会えたら、
感想聞かせてくれると嬉しいで、
そのためにも色んなとこ行けるように。
 
何より手にとってくれた人に感謝を。
また遊ぼうぜ!
 

 

 

あれから 1 つ分かった事が「 (not only) Two Sides」ってこと Written by KZ

「俺たちはこれからだぜ」

最初は何だったか、良く覚えている。

 

別に、それが劇的だったから覚えているわけじゃない。でも、なぜか記憶に新しい。

2012 年、俺はボロボロになりきる前のミラに乗ってたし、ドイケンはまだ学生だった。

その頃は今ほど、音楽を作ることの素晴らしさを理解してなかった。

フリースタイルで事足りると思ってた、ほんと愚かで稚拙で笑える。

 

多分、サイファーの帰りがけに、「翌日に DFBR にいくけど、ドイケンも行かへん?」と誘ったのが、この話の始まりだ。

華金についての話の中でも触れた場面。

kz-thr.hateblo.jp

 

 

翌日、王寺へ向かう168 。ドイケンに車内で、その日に録音するトラックを聞かした。

9th Wonder のトラックだった。今も昔もドイケンのフットワークは、春の風より軽い。

「このトラックで俺も書いていいすか?」と言ってきたので、テーマを伝えた。

ドイケンは嘘みたいな話だけど、 DFBR に着くまでに書き上げた。

 

その時の曲が Plain Cypher だ。

 

”しがらみなんてへったくれ 嫌になったら電話くれ

朝までサイファーしようぜ 俺らはそれぐらいしか”

 

時節により、多くのものが変わったが、これは今でも、変わらない。

 

この 1 曲がきっかけで、華金 Live をするようになった。

どちらともなく、まとまったものを作りたいと話したような気がする

あの時の俺たちは、単曲を作ってあげる、単曲を作ってあげるという行為に飽きが来てた。

 

毎週、 DFBR に行っては、トラックを決めて、その場で曲をとって Sound cloud UP してた。

そして、俺とドイケンは、多分ほとんどの曲に参加してたんじゃないかな。

音楽とお金を切り離すと、オナニーを覚えた猿みたいにある面白さを見つけると没頭する嫌いがある。

今考えると、ほんとにどれだけ歩みが遅いんだと、自分でも嫌気がさす時があるよ。

 

 

Plain Intro 走る哲学者」

あの夏の合宿は刺激的だった。今でこそ、製作の合宿は馴染んできたし、興奮も落ち着きだした。

でも、あの時は dio j さんも、俺も、ドイケンも、その場に居あわせた featuring の皆もワクワクしてた。

フリースタイルは、その瞬間。サイファーは長くても、一晩。曲作りは一日。アルバムは数ヶ月。クラシックは数年。

 

そして、初めてのアルバム作りだった。俺たちだけで始まって、俺たちだけで終わる。

ビートから歌詞も、レックにミックスもマスタリングも、ジャケットのデザインも。

全部だ。

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すごく誇らしかった。

まず、自分たちで全てやる。その上でクオリティをあげる。そして出来たものが、何かをもたらす。

自分の声が遠くまで響くことを味わった。

身内の少しだけ、悔しそうな顔を見るのも、名も知らない人が感想をくれたのも嬉しかった。

 

その後、俺は横浜にいく、この話はまた、ソロのアルバムのタイミングででもしたい。

曲作りをする上で、遠く離れたことは功を奏した。

 

「あれから 5 年 そりゃ、まぁ時が経ってる」

俺は、1人の時間が爆発的に増えた。

その時間でテーマを考えて、歌詞をその場ではなく、仕事の行き帰りに、また1人の休日に書く。

バースに使える時間が増えたのだ。その分、歌詞の強度は増したと思う。

「人生は美しい。良くある人生ですら、実はどの瞬間も美しい」と言うのを、いろんなテーマから書けたと思う。

 

ブースに入るたびにお互いの進化が見えた。

ラップをドイケンに勉強させてもらう瞬間も多かったし、トラックメイクを dio j さんに教えてもらうことも多かった。

この期間を通して、ほんとにレベルアップができた。

 

ただ、俺の進歩は全て、歌詞に帰結するので是非、小難しいことは抜きで歌詞を味わって欲しい。

掛詞や比喩やタブルミーニング、んな手法は素晴らしい歌詞の前では木端でしかないから。

横浜特有の坂道は、俺の歌詞の足腰も鍛えてくれた。

野毛山から望む町の温もりや、深夜のみなとみらいの寂しさは今でも昨日のようだ。

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「見下して文句より痺れる曲を」

前後したが、最初にできた曲は「 Set,Go pt.2 」だったはず。

えらくドイケンが、トラックを気に入ってくれたのを覚えている。

シャワー浴びてからクールグリースで髪の毛を固めて遊びにいくような、ご機嫌なトラックだ。

 

そこからピースになる曲を作っていった。

tiktak 」も、「おやすみ」も前半に作られた曲だ。

Wonʼt Stop Remix feat.テークエム」や「旅 feat.タウリン」や「Reunion」もそうかな。

多分、このころの自分は梅バムやソロで得た感覚を、さらにブラッシュアップしようと躍起になっていた。

 

中盤からは、横浜での孤独を糧にトラックを作っては、まとめてドイケン送った。

そして、 テーマを並べて、アルバムにおいて、何が足りないかを真剣にディスカッションした。

 

自分がその時に経験したことを曲のテーマにすることも多かった。

 

例えば「鼓動」はみゆきと籍をいれたことからだし。

Wake UP For What」は人生で仕事の意味合いが増した事からだし、「Hold On」は職場の友人の自殺からだった。

数年ぶりに腹違いの妹と会って妹の仕事を聞いたことで「一緒にいた feat.たまこぅ」を書きたいと思ったし。

ほんとに人生は、フォレスト・ガンプの言うチョコレート箱だ。

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あと、「Hurry」や「立ち止まる」といった良いトラックを作れたのも嬉しかった。

横浜時代はずっと1人で作り続けてた。 300 曲以上作った。

たまに帰って、 dio j さんに聞かして褒めてもらい、またフィードバックをもらえるのも嬉しかった。

日曜の夕方、17時のチャイムがなる少し前、曲作りが落ち着いた時間帯、

そんな時に DFBR のあのスピーカーで流すまでが自分のトラックメイクだった。

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そして、中盤から終盤に向かいだす。

ディテールとしてどんな曲が足りないか。

また、長く時間が経ち、 Rerec を行いたい曲がないか、かなり細部まで詰めて話をした。

 

「拘り feat.ふぁんく」は、プロジェクトの始まり時点からふぁんくには参加をお願いしようと話してた。

N.C.O.D.」から「デスプルーフ」、さらに「The Helm」と、 3 人では不思議と曲をたくさん作ってる。

しかもどれも良い曲だ。今回のも当然。

一番近いところに、一番好きなラッパーがいるのは、幸せだ。

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Favorably Change feat.tella」は、 DFBR での空白みたいなの瞬間に生まれた気がする。

HOOK の歌詞書かしてもらった。

tella と曲を作る時には HOOK を書かしてもらう事が多い。

tella のメロディーは抜群なので、歌詞を書くことが至極楽しい。

いまとなっては、あの上星川の大きなワンルームでの tella との曲作りが懐かしい。

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フィーチャリングは 5 年を通して、そのタイミングで居合わせた人や、

曲のために戻ってきてもらった人など様々だ。

ほんとは R も入って欲しかったしコンビニのジョンのその後を描きたかったけど、 R が忙しすぎた。残念。

ジョンがあの後、どうなったかはまた次回にでも。

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そして、一番最後に出来た曲は「Place to Return」だ。

俺はこの曲を、良く聞く。

common の声ネタもハマっているし、スネアの余韻も良い。

歌詞の内容も好きだ。

 

15 年の年末、仕事納めの人が多く多幸感に溢れた、あの街。

潮風と散歩とブラックコーヒーが好きになった、あの街。

好きな娘と初めて2人だけで生活した、あの街。

 

その街、横浜の最期の夜、多くの人と泣きながら握手や抱擁をした。

10代の女の子がいれば、同い年ぐらいの奴もいたし、50代の男性もいた。

そんな人や場所や事柄を、差し置いても、帰りたい理由があった。

それが何か、この曲も含めたアルバムを通して伝われば嬉しい。

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「俺がただいま 君がおかえり」

そうして、作り上げられた 17 曲は珠玉だ。

アルバムを聞いていると、いろんな人の顔が浮かぶ。

良いやつも、そうじゃない奴もいるが、今になるとどの人にも「ありがとう」と言いたい気分になる。

 

「痛む身体 満足げな顔 明日には誰しも忘すれちまうことさ

それでも一つも手抜かずやった 信号待ち 人知れず 俺は笑った」

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よければ、手にとって欲しい。素直に、いろんな人に聞いて欲しいと強く思う。

  

ゆっくり、ライブのブッキングも入り出したし、君の街に俺とドイケンを呼んでくれ。

良いライブするからさ。

そして、君の街に呼ばれたら、いっしょに遊ぼうぜ。

「Introspective」全曲紹介

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「Inttrospective」全曲紹介

衝動

初期衝動に突き動かされ無我夢中でラップに没頭していたあの頃、ラップだけが自分の生きる意味であり心の支えだった。

けれど駆け出しから10年、結婚や子供の出産を経て自分の中で「ラップ」への情熱は少しづつ確実に薄れていった。

孤独が原動力だったこんな自分にも親友と呼べる友達が出来て、更には家族が出来て。この10年で「俺にはこれしかない」ってアティチュードは完全に消え失せた。

そんな風にして、ラップを辞めていく人も多いと思う。似たような道を歩いたからこそ少なからずその決断は理解出来る。

 

でも、それでも、それなのに、今も俺はこの上なくラップが好きで。

幸せな家族生活も友との時間も心に巣食う怠惰でさえも、この想いを掻き消す事は出来なかった。

 

この曲はそんな未練たらしい男の、葛藤と決意の歌。

 

Life Is Gamble

恐らくこれを聴いている人の九割は何のことを歌っているのか全く分からないだろう。思考がフリーズしている事だろう。

分からない人にとっては退屈かもしれない、けれど分かる人は間違いなくガンフィンガーぶち上げな筈だ。

世間から冷たい目で見られ、クズと蔑まれし我が同志もとい養分達へ捧ぐ。

 

梅田

バトルでもない、バトルの為の練習場所でもない。此処には思惑なんて物は存在しない。

ただ「ラップがしたい」、その気持ち一つだけ。

そのシンプルな想いこそが10年続けられる理由だと確信してる。

 

毎週土曜梅田歩道橋、是非お越しを。

 

今の、君のままで 

「コンプレックスを武器に」これぞヒップホップの精神。光と闇は表裏一体、何も隠す必要などないのです。

 

痩せたい。

 

You

ヒップホップシーンでは「ラブソングはダサい物」と頭ごなしに断罪する傾向がある。知ったこっちゃない。

固定観念に縛られず自分の気持ちに正直に歌う、むしろそれでこそラッパーだとすら思う。

 

幸せは時に大きな壁となってペンの行く手を阻むけれど、だからと言って諦めるでも無く無理にぶち当たる訳でもない。

時間をかけてゆっくりと乗り越えていこうかってな歌です。

 

浮上

孤独を抱え、心の闇に囚われている人に是非聴いてほしい一曲です。

安易に「未来は明るい」なんてそんな無責任な事は言えないけど、それでもきっと幸せってやつはどこかに在って。

今はまだ見えないかもしれないけど、自分自身がそうであったようにいつか見つかる日が来る。

だからなるべく心の闇に閉じ籠もらないで、少しづつでも良い方向へ進むイメージを持って。そんな曲。

 

オレオレ詐欺 

理想のラッパー像を演じるよりも、自分のままで誰かの理想になれたらいいね。そんな曲です。

 

未来

怠惰に飲み込まれる事なく希望を捨てないでいれば、きっと。こんな俺でもここに辿り着けたんだから。

 

タバコやめたい

某ラッパーの某曲へのオマージュでありパロディ。某ラッパーの歌詞のストレートさが凄く好きで一時期どハマリしていまして。

そこで「自分も一度分かりやすい表現で超ストレートな曲を作ってみよう」と、ほんの思い付きで作った逆に意欲作的楽曲。

 

自分が大阪人だからかどうかは分からないけど、どうせやるならまんまでやるのも面白くないなと思い、その結果が「アナゴ食べたい」である。

実際そんなにアナゴが好きかと聞かれると別にそうでもない。

韻によって導かれたフレーズではあるものの、タバコをやめたい理由が沢山アナゴ食べたいからってのが単におもろいなと。

 

深く考えず頭空っぽにして聴いて下さい。

 

¥じゃない縁

 

梅田サイファーとは一体何なのか、「ふぁんく」にとって梅田サイファーがどういう場所なのか。

全てがこの曲に詰まっています。

 

それぞれの生活、それぞれの考え方、あらゆる要因が絡み合って時にはすれ違いもあれば居なくなってしまった人もいる。

それでもひとたびビートが鳴り円になれば、俺たちは一つの目的を共有する。それは離れ離れの点を繋ぐ線、それは個々の思惑や諍いといったノイズを一瞬で掻き消す。

 

「ラップがしたい」

 

それこそがスタートでありゴール。ただそれだけ、それ以上でも以下でもない。だからこそ梅田では俺たちは俺たちのままでいられる。

楽曲やライブはさて置き、少なくとも此処には成り上がりも売名もまるで存在しない。

いわゆる「現場」から忌み嫌われるのは、そういう所にあるのかもしれない。

 

「ヒップホップじゃない」って?知ったこっちゃない。なんとでもどうぞご自由に。俺らは相も変わらず土曜の歩道橋。

 

(無題)

自身の1stフリーアルバム、The Cuckoo's Nestに収録されている「クールランニング TX to LA」の続編となる今作。

前作は、田舎街テキサスからラッパーになる夢を抱きLAにやってきたトムことTexas Tと、生まれも育ちもLAのイケイケラッパーMac Pが出会い、同じ志のもとに夢を追いかける青春群像劇。

 

今作はそんな二人がそこそこ夢を掴んでからのお話。今や皆の人気者となった二人、けれど彼らの志はかつてのような純粋無垢な物では無くなっていた。

商業化されたラップ、作られたドラマ、そして束の間の快楽に堕ちていく。グループを脱退したDJ鈴木の悲痛な叫びが胸を打つ。

 

表と裏、光と闇。知られざるヒップホップの実情をコミカル且つシニカルに斬りかかる今作!

そしてまるで一本の映画のような臨場感と緊迫感を演出するはなんと言ってもこの二人、解説と実況を担当してくれたモロキューディップと清水 寺双竜

彼らの絶妙な掛け合いにも注目だ。

 

ちなみに今作にはタイトルがついていない。聴き方次第でこの曲の持つ意味合いは大きく変わる事だろう。

だからこそあえての無題。自分なりの解釈で、曲名をつける楽しみを味わってもらいたい。

 

そう、何故ならあなたもこの物語の一員なのだから。

 

キサイ ~そして俺は、神になった~

先ずアルバム特典として曲を作る上で、折角だから梅田の皆でマイクリレーをやりたいってのがあって。

アルバムの方でソロはやってるし単純にイケてる奴らとやりたくて、尚且つ楽しい曲にしたかった。

テーマは一応祭りだけどまあパーティチューンっぽいのが出来たらなってノリで作ってみたら、こうなった。

 

リリック書き始める時に自分の中で「祭り・パーティ」から連想する物はなんだろうって考えた時に、真っ先に浮かんだのが知る人ぞ知る名曲「オールナイト」で。

オールナイトはイルネストアール氏の曲イルネストアール氏の名前はカクドアキオよし!カクドアキオでいこう!

そんなノリで書きました。(イルネストアール氏はかつて梅田サイファーに来ていたラッパー)

 

皆のバースはそれぞれちゃんと持ち味が出てて凄く良い仕上がり。

ただ、ガガ君に関しては最早どこがパーティなのか全く分からない

 

とりあえずこの曲聴いてアゲテケって話!

 

captivity / write by KZ

ふぁんくがスペースをくれたので、僭越ながら筆をとります。特典の「captivity」について、書くよ。

 

今や 10 年来の数少ない友人で、数えれるほどの好きなラッパーの 1 人、そんなふぁんく。

本編で腐るほど、ふざけた曲を作ったので、真面目な曲を作りたいと話した。

腰をすえて 2 人で歌詞を書くのは、「マイ・バック・ページズ」以来 4 年ぶりじゃないかな。

 

テーマは「仮釈放」だ。

ビートは dio j で Scaffold (俺とふぁんくの懐かしきクルー)が書くんだからお互い手に力が入った。

お互い、あの映画からのサンプリングを交えつつ、犬のクソみたいな平日とよく冷えたコーラみたいな週末を描ききった。

包み隠さず、胸を張って、自分の人生を讃える良い曲だ。

 

多くの人に聞いて欲しいから、昼時のランチテーブルの友達にも聞かしてあげてくれ。ぴーす。

 

最後に

これが2017年現在までに辿り着いた俺自身の最高到達点です。多くを語るより先ずは是非一度聴いて貰いたい。
噛めば噛む程に味が出るような、華はないけれど長く聴けるそんなアルバムになっていると思います。

 

創価

「クルーじゃないけど、俺らが最強」

年末 12/30 に、久々に梅田サイファーでライブをした。

すごくいい夜だったと思う。

 

来てくれた人ともう一度、夜を分かち合うために。

来れなかった人に、悔しいと思わせるために。

少しだけ、あの夜についての文章を。

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始まりは月曜の深夜

スポット的に noon のスケジュールが空き、 peko やんにイベントの話が転がり込んできた。

梅田サイファーで 50 分ライブをしないかというオファーがきた。

犬が散歩紐をみたように、二つ返事で OK だった。

 

マチュア、年末、  2 nd のリリース後、色んな条件が重なった場面だった。

「この条件で最高に楽しく遊びたい」って、ドイケンがセットリストから出演交渉に頑張ってくれた。

いろいろな思いや事情があって、来れなかったメンバーもいた。

でも、それはいつものサイファーも同じで毎週、毎週同じメンバーが揃わないのと同じ。

逆もしかり、何も言わずに、飛んできたやつもいたし。

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あの日に久々に会う奴もいたし、毎週会ってる奴もいた。

当日、少し遅めに到着したらドイケンの髪色が茶髪になっていた。

話を聞くと、晴れ舞台のために 1 日でとれる染め粉をふってきてたとのこと。

それをたまこぅと R がそれをイジってて、腹抱えて笑った。

「あいかわらず」が「あいかわらず」でいれることは、幸せだなんだな。

 

そう、心底思った。

 

スタジオなどは入ってなかったけど、この 1 年ライブをしてきたメンツが多く、

バックが HAMAYA だったのでわりかし上手くリハも終わった。

 

Open してみると、大阪のシーンの若い子たちが来てくれたり、年末のタイミングで帰ってきてた懐かしい顔がいたり、

マチュアナイトのメンツとも会えて、すごく嬉しい出会いが多かった。

 

その日は、 Japi のライブが良かった。目頭が熱くなった。

東京と大阪の距離があって、たまってたフラストレーションをぶちまけるように、 5 人がライブしてた。

TTB じゃない俺は、 Japi とは少し距離を置いて彼らを見てた。

Japi と仲がいいというよりは、各個人と仲がよく、その各個人の思いを知っているので、余計にこみ上げるもんがあった。

俺のビートに再度、息を吹き込んでくれてありがとう。 f:id:kz_thr:20170302193223j:plain

 

今じゃパンパンのフロア 身内だらけ

さぁ、いざ、我らが梅田サイファー。

コペルが呼び込み、「 THIS IS CLASSIC 」が流れ出す。

楽屋から見ながら R と、「このメンツが一発目に出てくると誰も思ってなかったやろうな。これが梅田サイファーじゃ」

ってゲラゲラ笑いながら見てた。

上から見てても、フロアの爆発力はすごかった。愛されてるよ、俺たち。

 

次は俺と tella の「I'M ON MY WAY HOME」。

俺はこの曲に思い入れがあって。

tella と 2 人で EP を切ったあとに、アマチュアが呼んでくれた。

確か、日曜のデイイベントだった。

その日、 Open 直後、(途中まで俺は peko やんの DJ と思ってたんだけど)ドイケンが「空っぽの街角」をかけた。

ど頭の「日曜日の夜は空っぽの街角」って歌詞にやられた。

tella と帰ったら、この日のことを、こいつをサンプリングしたビートで作ろうと決めた。

 

 

今回のイベントで、ドイケンにコーラの出番をオーダーした。コーラは不遇だ。

結構、昔からいるのに、ここぞって時にいなかったりする。

昔は、「ガチャピンに似てるのに面白くないやつ」と思ってたけど、今じゃ一周回って面白い瞬間がある。

曲は「clip」で、コーラとたまこぅが蹴った。ビートもコーラで、この日やった曲の中では一番新しい梅田の曲だ。

 

そして、「コンビニのジョン」。

大盛り上がりで、この曲の底力をみた。

また、 R が落ち着いたら、メキシコに帰ったというジョンの続きを 3 人で書きたい。

ちなみに、「コンビニのジョン」という言葉は KZdoi の Plain の intro を製作中に、

ドイケンが「コンビネーション」でライムを考えてたら、 dio j さんが「コンビニのジョン」と言ったところが始まり。

さすが、名プロデューサー。

 

俺らには俺らのスラングある。

それは、「言語」としてのスラングもあれば、「間」のスラングもあし、「人格」のスラングも。

この MC は、そのスラングの一つだ。

このスラングを、ドイケンがある日から、色んな人に説明をしだした。

啓蒙のおかげもあって、この日もガガは愛されていた。

本人も足りないって言うし、皆も足りないって言う。

でも、その足りない人間が満ち足りた瞬間を生むんだから、ほんとにラップは素敵だ。

あとは、またラップする時間を手に入れて昔のように、ラップしてもらいたいもんだぜ。

「誰だ誰だ」って聞かずも、ガガだ。たまこぅとガガが客席に飛び込んだのも面白かった。

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お次は、またコーラ。

四月病」って曲がある。正直、変な組み合わせのマイクリレーだ。

コーラとガガとテーク。何とも言えない組み合わせなんだけど、俺はこの曲が大好き。

ビートもいかしてるし、各人のリリックが絶妙なバランスを保っている。

曲の始まりで、観客も俺らも置き去りにし気が狂ったように自分を叱責するコーラ。

それを後ろから見てる、コペルが腹抱えて笑ってて、いい光景だなー。と、俺は見てた。

 

当然、梅田のライブなので 1 st からも何曲かやった。

その内の一曲が「eat u up」。この段階から、テークが泥酔になっていて、愛くるしかった。

ドイケンにしろ、コペローにしろ、(酔ってなければ)テークにしろ、

3 人のラップのフィジカルの強さには俺も憧れる。

周りにかっこいいラッパーが多いのは幸せだ。

この曲の終わり際に、一瞬わちゃってなって、空気が濁ったんだけど。

 

それを古武道さんがうまく、切り替えた。

古武道さんは、ずっとソロ MC 。

正確には、 ROM とテークとのユニットがあったけど、ほとんどのキャリアがソロ。

なので、ほんとにライブがうまい。

自虐的に話すこともあるけど、 3 年も同じセットで戦うんだからすごい。

過去も今も未来も、「胃袋でパーティー」は大阪のフロアアンセムだ。

見ての通り、大阪の若い MC たちからの人望が厚い。古武道さんが出てきただけで、みんなの目がかわる。

心底、このおっさんは愛されてる。

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お次はラードと R だ。「untitled」。梅田は基本的に、はぐれものの集まりなので 1 人で来る MC が多い。

でも、ラードと R は友達だった。最初から。

多分、 2 人の中では 2 人でライブすることの意味は、すごく大きいのだと思う。

幸せそうにしてて、この上ない気持ちになった。かぶせやガヤを丁寧にお互いが入れてて、いいなと思った。

2 人だけの曲って他にあるのかな。俺の記憶にはない。そのビートを俺が出来たのは、光栄だ。

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お次は俺と、たまこぅで KZdoi から「手紙」。

この曲は、最初にたまこぅと俺が作った曲で、その時はまだdoikenのバースはなかった。

確か、 DFBR も改装中で dio j さんのプライベートルームで録音した曲なはず。

手前味噌だけど、良い歌詞だなと思う。この頃から、自分の中の「音楽」が明確になっていた。

Ebisuくんが上がってるのが見えて嬉しかった。サンキュー。

 

ここから、一気にエモーショナルな空気に。

tella と鉄兵が「25」を蹴る。 1 st も 2 nd もほとんど、ラブソングはない。

たぶん、「25」が唯一。この曲の Hook はテークがメロディーを考えた。

それを tella 歌ったはずだ。そして、鉄兵のウィスパーなラップ。

文句なしにフロアがエモーショナルになっていた。

 

tella がそのまま残り、 2 ndから「煙が目にしみる」を。

俺は、ブースの付近で 2 人のタイトなラップと、このビートの強度を味わっていた。

煙草を辞めて、後悔することはほとんどないけど、歌詞を書く時に吸っていれば良かったと思うことがある。

2 つの意味で「筆を進めるために」。

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少し MC を挟んで、いよいよ。大詰めに。

へべれけになったテークと、かたわのMCガガの 2 人が「ill trimming」をキックする。

ある時テークが「一時期、飲む相手がガガしかいなかった」ってぼやいてたのを、ふと思い出した。

あと、テークが最近の曲で海外に行ったガガを思わせるフレーズがよぎった。

この交わらなさそうな2人が交わるのが、サイファーのいいとこだよな。

 

そして、いよいよ「分岐点」。

まー、俺もお前も、ふぁんくとタウさんがいたらと思ったはず。そうだよな。

確か、フルメンバーの分岐点は 1 度しかなくて、あのエゴトビアの時だけじゃないかな。

怖いけど、多分もう揃わないような気もする。それでも、この曲は-たとえ 1 人で歌っても-エモーショナルなんだよ。

ある人がいう通り青春群像劇の、ど真ん中に位置する曲だから。 

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その空気のままラストの「始まりのストーリー」へ。

あんなに幸せなフロアは、あの時のエゴトピア以外になかった。

ありがとう。今思い出しても、胸が甘くなる。

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後日談だけど、 R がメッセージで「クルーじゃないけど、俺らが最強」って言ってた。

別に何にもならないけど、また俺はじっとサイファーを続けようと誓った。

次の集まれる夜には、今より多くの大好きな奴らと一緒にラップ出来るように。

 

まだ 10 年。ここから、もう 10 年。

全然、間に合うよ。良かったら一緒にラップしようぜ。ぴーす。

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年に 1 度の、あの大会。

INTRO

やっぱり、「あこぎだな」と思う。

好きなのに、認めてるのに、それでも俺の方が上だって言わなきゃいけない。

 

単純な力比べになる事もあれば、人格を否定しなきゃならない事もある。

仲間も、後輩も、先輩も、ヘイターも、同業者も、ヘッズも、キッズも。

なんにせよ、「愛の言葉に呪いこめる 呪いの言葉に愛こめる」だ。

それにしても、「あこぎだな」と思う。

 

記憶頼りになるので、曖昧さもあるけど、それはご愛嬌で。

 

Verse

話は大会の前々日から。

 

たまたま、自分のプロジェクトでふぁんくに連絡をとった。

その時に、 UMB が今週末にあるって話をして、ふぁんくのエントリーを誘った。

多分、俺は梅田のメンツに関しては、仲間でもあるし、俺は 1 番のリスナーでもあると思う。

なので、大きな何かがある時に、皆のラップを聞きたい。と心底思う。

 

正直、勝ちの確率を考えれば、ふぁんくなんか出ない方が良いんだけど。

でも、やっぱり見たい。古武道さんも、 doiken も、コペローも、テークも。

わがままを言えば、 R も。

 

そんなこんなで、ふぁんくがエントリーするって聞いて、電話を切った。

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Hook

当日

このブームのおかげで、たくさん、大会は増えた。

だからって、俺には関係ない。今も昔も、俺は別に、 Libra 派でもないし、鎖派でもない。

別に、どこかの主催から便宜をはかってもらった事はない。あるとすれば、正社員さんと韻踏ぐらいかな。

言わば、実害もなきゃ、利益もない。毎回 2000 円払って、俺らは俺らで遊ばしてもらう。

 

それでも、 UMB は特別な気がする。

俺たちが遊びだした 2007 年、まだフリースタイル黎明期のあの頃は年 1 回しか大きな大会がなかった。

ENTER が毎月あって、 UMB が年に 1 回あった。その UMB には、ほんとに皆こぞって参加した。

 

HIDA さんやエローンさんって言うフッドスターもそうだし、悠然さんやブービーさん、大福さん、あと NAJIMI さんやちゃくらくん、

GEBO さんもか、名前を挙げればきりがないほど。

今なら64人というトーナメントから、あぶれる数の MC が大阪にいるだろうけど、あの頃は64人が天井だった気がする。

ハーコからナード、黒い人も黒くない人も、大阪のフリースタイルが出来る MC はほとんど一同に介してた。

そして確か、俺も俺たちも 2008 年から出だした気がする。

 

そこから、大阪のシーンの変化を俺は近くで見てきた。

特に、「梅田サイファー」という集団が、この界隈に何をもたらしたかを見たし、嫌われ者だった俺たちがどう市民権を得ていったか、

そのあとに俺たちに憧れて始めた MC をたくさん見た。

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一昨年の 2015 は、2014 年末に R が 3 連覇して一区切り、「もう俺たちはいいんじゃないかな」って考えがあったので、出なかった。

でも、奮闘する古武道さんや、テークを見て、やっぱり「いいな」と思った。

あとは帰阪して、やっといけた「JR大阪サイファー」も大きかった。

あいつら、バカほどバトルするの。もう、負けや勝ちとか抜きにして、ずーっと。

俺らの、サイファーに対する情熱と近しいものを感じ、素直に「尊敬」した。

 

それ見て、「どーせ Battle なんて」って思ってのが、純粋に「 Battle も悪くないな」って思わしてもらった。

「スポーツみたいなラップして」って批判はよくあるけど、それも 1 つのアティチュードだし。

今の俺は、そんなラップはする気はないけど、そんなラップと真っ向からぶつかるのも楽しいって思った。

 

ほんとに、ありがとう。

9 年もラップして、まだ後輩に教えてもらうんだから、 HIPHOP は楽しい。

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大会はと言うと、俺は数回勝って 2 度か 3 度ほど延長して K-razy に負けた。

少し前に、 ENTER で同じく K-razy に負けたたまこぅと、その後に K-razy と戦うことについて話した。

K-razy はいやらしい勝ち方をしない、だから戦って負けた時も清々しいほど納得させてくれる。

ちゃんと相手の土俵で相撲をとり勝っていくんだから、すごい格好いいと思う。

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あと、記憶に残った MC はミステリオと Frog だ。

 

ミステリオはドイケンとのスタイルウォーズも、そのあとのふぁんくとの打ち合いも楽しかった。

あそこまで「間」を恐れない MC はすごいと思う。

サイファーあがりの MC は「間」を生まずにラップするくせがある。それが色んなものを台無しにすると気づかずに。

彼らにとって、詰まることは下手くその証明だし、譲るタイミングだから本能的に「間」が怖い。俺もその嫌いがある。

でも、ミステリオは如何なく、その「間」でパンチラインを打っていくから素晴らしい。

 

Frog はほんとにラップが底ぬけに上手い。

女性軽視と言われそうだけど、フィメールで「単純にラップがうまい」って思わせてくれる人はほとんどいない。

バトル界隈はだいたいそう。今やフィメール MC も多種多様ではあるが、「女性」というアティチュードありきの MC が多い。

そんな中、彼女は純粋なビートアプローチな上手さと土臭い HIPHOP のアティチュードで戦うから、見てて 男女関係なく熱くなる。

 

Outro

ほんとは枚挙すれば暇がないほど、良い MC が増えてきてると思う。

いろんなサイファー、小さなバトルを見てて、実感する。

いくら主要都市といっても、 HIPHOP ゲームから見れば結局のところ大阪も 1 地方だ。

「ビジネス」の気配が薄く、純粋に「 HIPHOP 」が「 Battle 」が「サイファー」が「フリースタイル」が好きな MC ばかりで遊んでると居心地がいい。

この純粋さが、今後起こりうる外的要因と戦う礎になればと願う。

 

今年の UMB があるかないか、あるなら誰がどんな形態で行うのか。

ボランティアに近しいものから、ビジネスに変わっていく中で何かしら波は起こる。

でも、書き出しにも触れたとおり、俺には、俺たちにはあまり関係ない。

今年も気持ちよく遊べる場所を探して、自分の格好良いと思うラップをやるだけ。

 

これを読んでくれたプレイヤーへ、2017 年もお互い良いと思うラップをやりきろう。

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最後に、一つ。

Twitter にも書いたけど、またいつか皆で Battle に出たいとは、心底思う。そん時は、ぜひ優勝させてもらおうかな。

 

 

ぴーす。

毎週土曜の歩道橋で【UCDFBR Sampler Vol.2 全曲解説】

久々に、長く文章を。

もう、知ってると思うけど、梅田サイファー 2 枚目のアルバム「UCDFBR sampler Vol.2」が発売になります。

 

Epilogue

これは、 2015 年の夏に皆で集まって、制作の合宿をしたアルバムです。
俺たちは大きな休みが来ると、 DFBR に集まる。

数日間、梅田サイファーとその周辺の人間が 30 人ぐらい入れ違いで過ごす。
なんとなく想像しづらい部分もあるけど、緩い合宿と思ってもらえれば。

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真面目に制作する人間もいれば、だらだらゲームする人間もいる。
誰かの恋人がご飯を作ってくれたり、夏は花火して、冬は鍋をする。

 

当然、ラッパーとトラックメイカーが集まるから、この数日間で何曲か楽曲が出来る。
それをまとめてフリーにしたり、売り物にしたりしてる。

 

今、 PC を見ると 2009 年が一番古いマイクリレーだった。だから、この風習はもう 7 年ぐらい続いてるのかな。
その 7 年前はまだ、ドイケンやガガやコーラはいなかったし、その 7 年前にしかいない人もいる。寂しいかな。
またその時々で、いない人もいる。今回で言えば R が忙しくて来れなかった。残念。 

 

梅田サイファーが始まったのが、 2007 年の 5 月だから、来年で 10 年。
よくも、まぁ、毎週というハイペースでサイファーを続けれたなと、我ながら呆れる。

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それでも俺は途中、 2 年半ほど大阪を離れた。(なんだかんだ月 1 回は戻ってたけど)
1 枚目の梅田サイファーのアルバムは、まさにその離れる前のお盆の 1 週間を使って、作ったアルバム。
最後の日に DFBR から車に乗り込む瞬間に涙がとまらなくなって、笑った。
深夜の高速で、こっそりテークがくれたプリプロの「matana」と「分岐点」を聞いて、また泣いた。
みゆきは、助手席で呑気にいびきをかいてて、その間抜けさが救いだった。

 

今、聴いても「分岐点」って曲はあの時の俺を、また俺たちを捉えてて、手前味噌だけど良い曲だと思う。
ある人があのアルバムを「青春群像劇」って評していたけど、まさしくその通り。

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リスナー、プロ、アマ、食う、食わない、メジャー、アンダー、就職、ドロップアウト、留年、転勤、結婚、出産、離縁

 

ほんとに色んな、感情を日本語ラップに預けたアルバムだ。

でも、もう俺たちの手元の 1000 枚はなくなってしまった。まだ、 タワレコだと在庫があるとこはあるよう。
もし、データでもいいのなら、 iTunes でどうぞ。年末で販売も終わる予定なので、是非とも。

Umeda Cypher's Delight (ver.2013 Summer)

Umeda Cypher's Delight (ver.2013 Summer)

  • Umeda Cypher V.A
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥250

 

 

2013 年の年末の UMB で並んでる人たちに、一生懸命声かけて手売りで 120 枚ぐらい売れたのは感動した。
サイファーなんて、あの頃は掃き溜めで爪弾きだったし「ダサい」の象徴だったから。
卑屈になってたけど、 R の優勝もあって、すかっとした。
強いて言えば、あの時に買ったくれた人のプレイリストでまだ、音を鳴らせてたら最高だな。

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今回は、各自ソロの EP を作って、経験を積んで集まったので余裕が生まれてる。
遊びの幅も増えたし、トラックも前より選択肢が増えた。

 

ずっとサイファーしてた奴もいれば、楽曲を作り続けた奴も、
バトルで名前を売った奴もいれば、忙しくてラップしきれなかった奴も。

 

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サイファーってのは、四方から集まる。
クルーやポッセ、レーベルメイトは「組む」という行為がいるけど、サイファーは「組む」という行為がない。

 

来たい人が自然にやってきて、入るための通過儀礼もない。
ただただ、ラップしてればいい。こんなにシンプルな集まりは中々ない。
毎週来ても、毎週来なくても、ラップをしても、ラップをしなくても、君の自由。
つまり、全体ではなく個を優先する上での成り立つユニティ。
だから、残りつある人は、「純粋にラップ好き」が多い。

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まー、難しくなったけど、相変わらず俺たちは自由に好き勝手やってるよ。ってこと。
そんな、俺らの 2 枚目のアルバムの全曲紹介するから、聞きながらでも聞き終わったあとでも。
理解を深める足しになればと思うよ。

 

1 , 始まりのストーリー

Words by : KZ , ふぁんく , Kenny Does , tella , テークエム & KOPERU
Beats by : dio j

 

多分、最初に出来た曲じゃないかな?だいたいは、アルバムの大枠はドイケンと作ることが多い。
少なくとも、制作の初期段階でトラックを前にテーマ決めをしているなかで
「分岐点はその地点からの景色を歌った曲。今ではなく、過去の曲を作ろう」って考えた記憶がある。

 

出来はいわずもがな、各自の描写の上手さが、安いエモーショナルにならないように歯止めをかけてて素晴らしい。
賛否はあるけど、日本語の表現はまだ議論の余地があると前置きして、今のHIPHOPの歌詞は直接的すぎて面白くない時が多い。

 

あと、俺はこの皆のリリックの瞬間をほぼ、隣で見てきたから余計に感情が入るのかも。

ふぁんくが、まだ電車で来てたってことや、ドイケンがペコやんに連れられて来たとか。
tellaが過去バレットって名前でやってた事や、テークが言う OBJ(OSAKA BeatBox Jam)も。
どれもこれも、「そうだ、そうだった。懐かしい」となっちゃう。

 

たぶん、多くの街にあるサイファー。
そのサイファーが産声をあげた夜や、すでにあったサイファーで君が初めてラップした夜や、
場所は違えど重なる部分は多くあると信じてる。

 

 

2 , THIS IS CLASSIC

Words by : KOPERU , GAGA , 鉄兵 , ラード & テークエム
Beats by : Abratic

 

梅田のなかでも ILL な奴らの集まり。
例えば、俺は分りやすい文章を書く事はできるけど、音楽ではそれが正解と限らない。
ことさら HIPHOP だと、まさに。それを痛感させてくれるメンツ。

 

ドイケンと話したイメージは、もっと HIPHOP っぽいとか、混沌とかだったと思う。
その通り、素晴らしい。「クラシック」ってワードをもとに各自が、好き勝手してて笑える。

 

こういう、ぶっとんだ歌詞やテーマのかっこよさは HIPHOP から切って切れないから。
一番、印象に残ってるのはラードの「KZさん、光が一番クラシックなんですよ」ってセリフ。

 

まじ、意味わからん。


あと、油の旦那、ナイスワーク。良いビートだ。

 


3 , ドリームフィニッシュ4

Words by : ドリームフィニッシュ(ネピア , ヤス8番)
Beats by : 壇 ミツ ザ ビーツ

 

数少ない俺より、年上の 2 人のタッグ。新曲を出すたびに、腹抱えて笑う稀有なユニット。
基本的に臆する事なく、下ネタ全開で常人じゃ踏めないライムを踏みながら、「夢精」について歌ってる。
ある曲では、安室奈美恵のラップ?を歌ったり、ほんとに好き勝手しすぎ。

 

もう説明してる時点でワケが分からんよな、これはとりあえず聞け。そして、ゲラゲラ笑え。
「この人たちのせいで、親とのドライブに中に梅田の CD を流せない」ってのは、狙い通り。


壇 ミツ ザ ビーツって名前も面白すぎ。

 


4 , ILL TRIMMING.

Words by : GAGA , テークエム
Beats by : ONGR

 

梅田サイファーを語るときに、GAGAは外せないと思う。
あまり、褒めたくないけど、明らかに新しい尺度を持ってきた人間で、天然物の ILL だ。

 

ライムとかフローとか、そんなものをぶち殺していくリリカル。ラップという手法の懐の深さを感じる。
音楽的なセンスが皆無でも(俺も)、ラップをその人受け入れてくれるんだから、素晴らしいよ。

 

海外って非日常をさらに GAGA って言う非日常な人間を通すことによって「なんか分からんけど、良い」ってなる。
「なんか分からん」ってのが悔しいけどさ。

 

あと、 3 曲目の「THIS IS CLASSIC」でもそうやけど、テークエムの HOOK 職人っぷりが光る。
短い小節のなかでも、ボキャブラリーのチョイスにセンスが溢れまくってる。

 


5 , ぱんけーき

Words by : KOPERU , KZ & MCりぼん
Beats by : ONGR

 

暇だから作った。ぴーす。

 


6 , 憂い

Words by : たぅりん
Beats by : Abratic

 

梅田サイファーは「ライム」が大好きだ。
例えば、今のバトルの子たちがやる、名詞踏みや、四文字熟語や、格助詞を挟んでのライム、子音踏み、それらはほとんどやりつくした。

 

でも、そこまでライムが好きになったのは、色々要因はあるけど、その中でも大きいのはタウさんの存在だ。
タウさんは梅田の中でも、フリースタイルをしない。だから、バトルヘッズには馴染みは少ないと思う。

 

R やふぁんくを入れても、俺らの中では「一番面白い人」と「一番ライムが固い人」の 2 冠。さらにあと「一番屁が臭い人」をいれて、 3 冠だ。
タウさんが踏むライムは、徹底して語感の気持ちよさがある。母音だ、子音だとパズルをこねくり回している人間にはたどり着けないライン。

 

この曲でも遺憾なく、それを発揮している。意味とライムを、ここまで巧みに仕込める人は日本でも、ほとんどいない。
屁ばっかこかずに、ほんとにもっと曲を作ればいいのに。

 


7 , 煙が目にしみる

Words by : Kenny Does , tella
Beats by : dio j

 

この 2 人は音楽的な素養が高い。
梅田で唯一、おのおのと EP を出している俺が言うんだから間違いない。
ドイケンのリズムとテラのメロディは、天性の才能。

 

曲を聴いててもメロディやビートアプローチ、そのスムースさたるや。
また、 dio j さんの、このトラックいかしてる。実は、悔しいほどのりたかった。
タバコとラップを絡めて、綴る歌詞も素晴らしい。

 

そうだ、これ聞いて悔しくて「ぱんけーき」作ったんだ。いわば、「ぱんけーき」はこの曲のアンサーです。
ぴーす。

 

 

8 , The Helm

Words by : ふぁんく , KZ , Kenny Does & AO
Beats by : ONGR

 

これは、確か 1 通りアルバムを作って、あともう 1 曲いかした曲が欲しいってドイケンとなって、作った曲。
HOOK に AO を呼んだのは大正解だった。 AO は、えぐいほどラップうまいのに、しないからもったいない。

 

俺はふぁんくの暗喩が好きで、いつも iPhone で流れるとニヤニヤする。
あと、テークが俺のバースが好きなようで「金歯のディガー」をもじって、「金歯のニガー」「リックロス」って言ってくる。
少し、うっとしい時もあるけど、言ってる時のテークが幸せそうなので、好きにさせてあげよう。

 

久々に、ストーリーテリングをして、楽しかった。そこの若いの、継続が力よ。

 


9 , U.C.’s Delight 2015 Summer

Words by : 梅田サイファーMC's
Beats by : ONGR

 

お約束のマイクリレー。少しテーマが「かえる」って言葉なので、シリアスなリリックが多い。
マイクリレーは、その時点のスタイルの差異と、並べた時の成長が見えるから楽しい。

 

10 周年ぐらいで、過去からのマイクリレー集めた、 EP でも公開しようかな。

 


10 , 胃袋でパーティー

Words by : KBD
Beats by : dio j

 

古武道さんのどクラシック、フロアアンセム。
多分、大阪のシーンじゃ、 IFK の一網打尽の次に盛り上がるんじゃないかな。

 

ほんとにコミカルとデフォルメって言葉の理解度が高い、人やなと思う。
HIPHOP 版の吉本新喜劇を見てるようだ。ベタやキャラクターを突き詰めて職人芸にしきってて、感服。
ただ、「良くご飯を食べる」っていう設定から、ここまで緻密な笑いを作るんだから、ほんとに賢い。
ライムも、そんじょそこらの奴じゃ思い浮かばない面白さがある。

 

あとは、俺たちには少ない、完全打ち込みのビート。
dio jさんが、「こんなの量産できるんですよ。でも楽しくない」って言い切っててビートメイクの奥深さを感じた。

 


以上です。

 

もう、俺たちの手元にはないけど、 Amazon にはあるので、欲しい人は下記からどうぞ。

 

UCDFBR sampler Vol.2

UCDFBR sampler Vol.2

 

 

読んでくれてありがとう。
また、君のプレイリストか、毎週土曜の歩道橋で。ぴーす。

 

30 前の 29 と 31。

29 歳の俺と、 31 回目の華金

 

ふと、書きたくなったので、先日の華金と、その後のアフターについて。

古武道さんが前もっていってたように、今回の華金はプライベートでも遊ぶ演者ばかりだった。

 

 

4 ~ 5 年まえかな。

高槻Poose の志楽さんが言った、記憶に残ってる台詞がある。
それが「箱の外でも遊べる仲間しか、もういらんねん」って台詞だ。

 

今の歳になって、なるほどなと思う。仲良しこよしじゃなくてね。
この日も、「良い LIVE しよう」って会う人には後輩も先輩も関係なく固い握手したし。
俺とテイクに挟まれたミステリオがピリついてるの見て、いいなとも思った。

 

お客さんも、演者も身内が多いからこそ、どこでするよりも良い LIVE せなあかんなと強く思う。

そのために、kenくんと何度もスタジオ入った。ありがとう、kenくん。

俺の前には GAGA がいて、フロアに R も来てて、そりゃ力も入る。

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WARUSHIからの激励や、ふぁんくから届いたプリプロとか、箱の外と内の文脈を踏まえて LIVE をした。
いつもと違うセットで、あの夜に相応しい、良い LIVE が出来たと実感してる。

 

DJ も相変わらず最高の布陣で、俺らは幸せ者だなと思いながら、フロアでステップ踏んでた。
一流のライムダンサーのたまこぅと R がいると、フロアが湧くし、あの夜はクローズのHAMAYAが特にいかしてた。

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手前味噌だけど、今の華金のレギュラーのメンツは、良い LIVE と DJ するからさ。
WARUSHIもaaaMinもいい。

次は 1/7 か 1/8 だから、年明け一緒に祝おうよ。

 

古武道さんが言う”華金はイベントではなく、パーティー”、それを是非味わいに来て欲しい。

 

俺らのアフターの遊び方 

華金は、終わった後もダラダラ遊ぶのが楽しい。
皆でご飯食べて、 GAGA が車で寝てるから、起こしに行こうとなった。
せっかくだからと車を数十人で揺さぶって起こした。


後日談で GAGA が「あの揺れ、地震かと思った」と言ってたらしい。

その後は、また駐車場で駄話を繰り広げ、最終的になぜか歩いて中之島公園まで行くことになった。
29 歳になった俺と、今や有名人の R と、無職の漫画家たまこぅ、そして大陸系のジャッキー。
4 人で歩きながらサイファーして、中之島公園まで歩いた。

目につくもので、ライム踏みながら小一時間の散歩。

もう、 10 年弱サイファーしてるけど、いつ何どきもフリースタイルは面白すぎる。

その後も中之島公園の中で家族向けのイベントを向こうにして、サイファーをしてた。

最後は、そこまで食いたくもない王将を食って解散となった。


久々にこれでもかと、生産性のない遊びをして楽しかった。

もう、あの頃のように集まるのは難しいけど、年に数回はこんな夜と朝があって欲しい。

 

とりあえずさ、初めてでも久しぶりでも、何にせよ。

お前がその気なら、今からでも遅くないからさ。

俺らと遊ぼうよ。次の華金で待ってるからね。

 

 ぴーす。